ダイヤモンドとは
ダイヤモンドっていうと、高価でキラキラしているというイメージがあると思います。
確かに店頭でダイヤモンドを見ると、キラキラ輝いていて、見ているだけでなんだか引き寄せられる感じがします。
また、値札を見るとドキッとするぐらい高価なダイヤモンドがほとんどです。
ダイヤモンドの知識がないと、どうしてこんなに高価なのかと疑問に思ってしまいます。
今回は、ダイヤモンドの価値を知る上で、大事な基本的なことを詳しくお伝えしたいと思います。
ダイヤモンドの誕生
ダイヤモンドは炭素で出来ています。
炭素というと、理科で習ったと思いますが、元素記号Cですね。
身近なものでは、鉛筆の芯に含まれる黒鉛や、バーベキューなどで使う炭などですが、その真っ黒な炭素と同じ物質でダイヤモンドは出来ています。
鉛筆の芯や炭と同じだからといって、私たち人間がそう簡単に作ることはできません。
ダイヤモンドは、地球内部の高温高圧の環境を、気の遠くなるような期間さらされることで作られます。
過酷な条件下でないとダイヤモンドは作られないのです。
その過酷な環境を経て、地球活動のマグマの噴火により、地表に出てくるのです。
地球の膨大なエネルギーが作った、偶然の産物といってもいいでしょう。
地表に出てきたダイヤモンドは、目に見えることもありますが、ほとんどは地面の中にありますので、人間の手で掘り起こす必要があります。
掘り方は、地面から掘り出す方法や、トンネルみたいに掘っていく方法があり、重機や専用の超大型ロボットなどでダイヤモンドを掘り出します。
ダイヤモンドの掘り出すコストや、後述の研磨の技術など、たくさんの労力が必要になりますので、ダイヤモンドは高価なものが多いのです。
ダイヤモンドは世界一硬い
地球内部での過酷な環境で作られるダイヤモンドは、とても硬く、自然の中で作られたものの中で一番硬い物質なのです。
日本語でダイヤモンドは「金剛石(こんごうせき)」といいますが、金剛とは「極めて硬いもの」という意味ですので、地球上でもっとも硬いダイヤモンドを的確に表現した言葉ですね。
そんな硬いダイヤモンドですが、実は割れやすいのです。
矛盾しているようですが、硬いから頑丈ということではないのです。
ある決まった方向に対して割れやすいのです。
解りやすくいうと、「さけるチーズ」みたいなイメージで、たてに引っ張ってもちぎれませんが、繊維に沿って引っ張ると簡単にちぎれますよね。
ダイヤモンドも同じくそういう「目」があるので、そこに衝撃が加わると割れてしまうことがあります。
いくら硬いダイヤモンドといっても、取り扱いには気をつけましょう。
ダイヤモンドの研磨
産出されるダイヤモンドは、どれひとつ同じ形はなく、店頭で販売されているダイヤモンドのような、キラキラと輝いてもいません。
よく「ダイヤの原石」という言葉がありますが、磨けば輝くということで、ダイヤモンドも研磨することでキレイに輝くのです。
ダイヤモンドは、一番硬い物質とお伝えしましたが、どうやって研磨するのでしょうか?
物を研磨するということは、少しずつ削るということです。
ダイヤモンドを削るには、削るダイヤモンドより硬いものでないと削れません。
答えは、「ダイヤモンドはダイヤモンドで磨く」です。
ダイヤモンド同士で研磨するので、両方のダイヤモンドが研磨されていきます。
磨くほうのダイヤモンドは、研磨用のダイヤモンドパウダーを使います。
ダイヤモンドパウダーは、小さすぎたりなど商品価値のないダイヤモンドから作られていて、工業用ダイヤモンドパウダーとして扱われています。
その他には、レーザーやイオンビームを使った方法もあります。
これは、切断や穴あけや表面除去用ですので、直接ダイヤモンドを磨くというのは、ダイヤモンドパウダーによる研磨が主流となっています。
まとめ
ダイヤモンドは、地球内部の過酷な環境で、長期間さらされることで作られる奇跡の結晶なのです。
また、一番硬い物質なのに、割れやすいという弱点もあります。
硬いゆえに加工が大変で、ダイヤモンドを研磨するには、工業用ダイヤモンドを使います。
ダイヤモンドは、たくさんの人のハイレベルな技術が関わって店頭に並ぶので、どうしても高価になってしまいます。
希少価値というのも、高価になる要因です。
でも、あの輝きは一生変わらないので、ひとつは大事な人にプレゼントしたいですね。
ダイヤモンドの人気記事も併せてどうぞ