ピンクダイヤモンドといえばアーガイルというのをご存知ですか?
ピンクダイヤモンドといえば、オーストラリアのアーガイルというのが有名です。
もしかしたら、一度は見たり聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。
ピンクダイヤモンドは、産出量が少ないのでとっても希少なのです。
また、ピンク色が濃ければ濃いほど、高額になります。
無色透明のダイヤモンドも、希少で高額なのですが、ピンクダイヤモンドはその比ではないのです。
ピンクダイヤモンドの産地
先ほど、ピンクダイヤモンドといえば、オーストラリアのアーガイルが有名とお伝えしましたが、正確にはオーストラリアの西オーストラリア州 キンバリー地方 アーガイル鉱山です。
ピンとこない方が多いと思いますので、もう少し分かりやすく説明します。
オーストラリアの西半分が、西オーストラリア州でして、その北部がキンバリー地方です。
キンバリー地方の東部に、アーガイル空港があり、南西に直線距離で約11 kmの場所にアーガイル鉱山があります。
近くにはアーガイル湖という、琵琶湖より大きな湖があります。
そのアーガイル鉱山で採掘されたピンクダイヤモンドですが、全世界でのシェアが9割ですので、ピンクダイヤモンドのほとんどが、オーストラリアのアーガイル鉱山産なのです。
アーガイルのピンクダイヤモンドの特徴は、他の鉱山から採掘されるピンクダイヤモンドより、ピンク色が濃くて鮮やかです。
シェア9割のアーガイル産ピンクダイヤモンドですが、採掘量はとっても少ないのです。
アーガイル鉱山で採掘されるダイヤモンドの量は、オーストラリア全体の採掘量のほとんどを占めています。
オーストラリアは、世界4位のダイヤモンド採掘国で、全世界でのシェアは約11%です。
アーガイル鉱山で採掘されるダイヤモンドのうち、ピンクダイヤモンド採掘量は1%以下(全世界のダイヤモンド採掘量から見ると0.01%ぐらい!)なので、とっても希少なのがわかります。
アーガイルピンクダイヤモンドもピンキリ
無色のダイヤモンドも評価が高い低いがありますが、ピンクダイヤモンドにも評価が高い低いがあります。
過去記事の【ピンクダイヤモンドは女性の憧れ】では、GIAや中央宝石研究所でのカラー表記について触れましたが、アーガイル鉱山で採掘・研磨されたピンクダイヤモンドのカラー評価はアーガイル社独自の基準があります。
アーガイル社の鑑定書が付いていれば、カラーの項目に表記されています。
ピンク色の区分が4つあり、「PURPLISH PINK」(PP)、「PINK」(P)、「PINK ROSE」(PR)、「PINK CHAMPAGNE」(PC)となります。
PPは1PP~9PPまであり、数字が小さくなるほど色が濃くなります。
1PPが一番濃いPURPLISH PINKになります。
PやPRも同じく、1P~9P、1PR~9PRまであり、数字が小さくなるほど色が濃くなります。
1Pが一番濃いPINKになり、1PRが一番濃いPINK ROSEになります。
PCはちょっと違い、PC1、PC2、PC3があり、数字が大きくなるほど色が濃くなります。
PC3が一番濃いPINK CHAMPAGNEになります。
もちろん、色が濃くなればなるほど高額になります。
PURPLISH PINKは人気があるので、カラット数が大きくて1PPカラーであれば、目が飛び出るほどの超高額な価格になります。
GIAや中央宝石研究所でのカラー基準とアーガイル社のカラー基準は、単純に置き換えることができないので、アーガイル社の鑑定書を見てGIAや中央宝石研究所でのカラーでいうと「○○カラーです」とはいいきれません。
ちなみにアーガイル社の鑑定書には、Origin(出どころ)の項目で「西オーストラリア州アーガイルダイヤモンド鉱山」と産地証明されています。(もちろん英語表記です)
まとめ
ダイヤモンドの採掘量が1位なのはロシアですが、ピンクダイヤモンドの採掘量が1位なのはオーストラリアです。
オーストラリアには、ダイヤモンド鉱山がいくつかありますが、アーガイル鉱山だけで世界のピンクダイヤモンド採掘量の約9割を占めています。
ピンクダイヤモンドは希少なので、カラット数が大きくてピンク色が濃いほど高額になります。
逆にカラット数が小さくてピンク色が薄いと手に入れやすい価格になります。
0.1ct以下のピンクダイヤモンドは大変リーズナブルですので、プレゼントや自分へのご褒美に最適です。
ピンク色が濃くてカラット数も大きいのに、比較的安く感じるピンクダイヤモンドは、人工的に着色された可能性が高いので、気をつけましょう。
もし天然のピンクダイヤモンドをお探しなら、天然の色か人為的着色なのかを問い合わせてみるといいでしょう。
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