ネックレスのバチカンって知っていますか?
ネット通販のネックレスを眺めていると、たまに聞いたことのない名称が出てきます。
そのひとつに「バチカン」があります。
バチカンってなんだろう?と思ったことはありませんか?
もしかしてイタリアに囲まれた、周囲3.2kmしかない世界最小の国バチカン市国のことでしょうか。
答えはもちろん違います。
ネックレスのチェーンに、直接つながった輪の部分のことを「バチカン」といいます。
今回は、ネックレスのバチカンについてお伝えします。
バチカンは撥(ばち)環(かん)
ネックレスのバチカンというのは、三味線で使う「ばち」(撥)の形に似ていて、しかも環状の形をしているところから「ばち環」と呼ばれるようになりました。
ですので「撥環」と書くべきなのですが、一般的には「バチカン」あるいは「バチ環」と書かれています。
「バチカン」という名称がついたのはいつ頃からなのかは不明ですが、宝飾品業界のベテランの方でも昔から「バチカン」と呼んでいるようです。
今のバチカンはステキなデザインしかないので、三味線で使う「ばち」の形には似ていないものが多いですね。
バチカンの由来を聞いても、ピンとこない方が多いのではないでしょうか?
上の画像は「ばち」に似ているバチカンですが、やっと見つけました。
「バチカン」は日本でしか通じない日本語ですので、外国で「バチカン」と言っても通じませんので気をつけてください。
もし通じても「バチカン市国」と勘違いされてしまいますのでご注意を。
バチカンの役割
バチカンは、ネックレスのチェーンに直接つながった輪の部分ですが、バチカンがないと見た目にも着け心地にも多大な影響があります。
バチカンの役割は3つあります。
1つめはダイヤモンドなどのペンダントトップとチェーンをつなぐこと。
2つめはペンダントトップがちゃんと正面を向くようにすること。
3つめはネックレスのデザインの一部です。
もしバチカンを使わなかったら、ペンダントトップは横を向いてしまい、見た目がとっても悪くなりますし、横を向いたペンダントトップによって、動くたびに胸元の皮膚をじわりじわりと少しずつ傷めるので、チクチクピリピリしてしまうことでしょう。
バチカンは、ペンダントトップとチェーンをつなぐ役割がありますが、今ではそれだけでなくデザイン性も求められています。
バチカンの役割はそのままに、形状や丸みや太さや宝飾などをネックレス全体のデザインと印象を合わせることで、より一体感やオシャレ感が出るように工夫がされています。
まとめ
ネックレスのパーツの一部である「バチカン」。
名前の由来は意外でしたね。
まさか三味線の「ばち」から来ているとは思ってもみなかったです。
バチカンは、ネックレスにとってなくてはならない存在です。
今ではバチカンの役割だけではなく、デザインの一部として立派に役目を果たしています。
小さなペンダントトップには、なるべく目立たないように細身であったり、細身でもデザイン性を出して可愛らしい印象を与えたりしています。
また、バチカン自体に彫金や宝石を施してゴージャス感をかもしだし、ペンダントトップやネックレス全体の印象を、豪華なものにしているバチカンもあります。
バチカンは縁の下の力持ちのような存在ですね。
バチカンひとつで印象がガラッと変わりますので、ネックレスを選ぶときはバチカンにも目を向けてみてください。
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